青汁の種類
青汁の種類は大きく分けて(1)冷凍タイプ・液体(2)フリーズドライタイプ・粉末(3)顆粒タイプ・粉末(4)ゼリータイプ(5)粒状・錠剤タイプの5つに分けられます。
それぞれにメリット・デメリットがあるので説明いたします。
冷凍タイプ・液体
特徴 | 鮮度の高い状態の青汁を冷凍したもの |
---|---|
メリット | 青汁そのもので、栄養が壊れることなく鮮度の高い状態で保存されている |
デメリット | 冷凍保存のため、冷凍庫にスペースが必要。時間をかけて解凍しないと飲めない。残った分もその日のうちに飲まないといけない |
フリーズドライタイプ・粉末
特徴 | 熱処理をせずに真空状態にして、野菜を粉末状態にしたもの |
---|---|
メリット | 熱処理をしていないので壊れやすいビタミンも摂取できる |
デメリット | 繊維質が残り、のど越しが少し悪い |
顆粒タイプ・粉末
特徴 | 野菜に熱処理を加え乾燥させ、粉末状態にしたもの |
---|---|
メリット | 顆粒タイプなのでいろいろな液体にさっと溶け、飲みやすい |
デメリット | 熱を加えていることにより、熱に弱いビタミンが壊れてしまっている |
ゼリータイプ
特徴 | 細長く薄いスティックタイプのゼリー。個包装されているので持ち運びも便利 |
---|---|
メリット | ゼリー状なので水に溶いたりせずそのまま食べられる。食べやすい |
デメリット | 液体や粉末の青汁に比べて食物繊維やビタミン・ミネラルが少ない |
粒状・錠剤タイプ
特徴 | サプリメントのように青汁の成分が錠剤に凝縮されている |
---|---|
メリット | 青汁の味が苦手な人でも飲める。保存場所を取らない |
デメリット | 錠剤になっているので体内に取り込まれたあとの吸収が遅い。ものによっては「結合剤」という物質を使い錠剤にしているので注意が必要 |
このようにさまざまなタイプがある青汁ですが、特徴やメリット・デメリットがわかったと思います。栄養価・利便性などトータルで考えて、現在は粉末の青汁が主流になっています。
目次 ≪非表示≫≪表示≫
青汁に使用されている原料の種類
青汁は形状の違いだけでなく、成分の違いでもわけることができます。緑黄色野菜だけで構成されている青汁と緑黄色野菜だけでなく淡色野菜も含まれている青汁の2種類にわけられます。
緑黄色野菜とは、人参やカボチャ、ほうれん草のように見た目の色の濃い野菜のことをいいます。淡色野菜に比べてカロテンが多く含まれています。基本的に、可食部100gの中にカロテンが600μg以上含まれているものが緑黄色野菜となります。
緑黄色野菜に多く含まれるカロテンは体内に取り入れられるとビタミンAに変化し、視力を正しく保ち、粘膜や皮膚を健康に保つ役割があります。ほかにも、美容に欠かすことのできない抗酸化作用のあるビタミンB2・ビタミンC・ビタミンEが豊富に含まれています。骨や歯に必要なカルシウムや、貧血予防に必要な鉄などのミネラル成分も多く含まれています。
淡色野菜とは、緑黄色野菜に比べ色が薄い野菜です。ビタミンの豊富な緑黄色野菜に比べてあまり注目されないのですが、淡色野菜も大切な栄養がたっぷり含まれています。緑黄色野菜がカロテンが600μg以上と説明しましたが、淡色野菜はカロテンが600μg以下のものになります。淡色野菜にはミネラルや食物繊維が多く含まれており、緑黄色野菜だけではカバーしきれない栄養を補うことができます。
淡色野菜にはカリウム・マグネシウム・食物繊維が豊富に含まれています。カリウムは高血圧予防やむくみの改善、マグネシウムはエネルギー代謝を促進し、丈夫な骨や歯を作ります。食物繊維は便通を改善し、LDLの低下や血糖値の上昇抑制などのはたらきがあります。
緑黄色野菜のみに含まれる抗酸化作用のあるビタミンは美容効果があります。美容効果を特に期待したい場合は緑黄色野菜のみを使用した青汁を選ぶとよいでしょう。
青汁を日々の食事の不足した野菜を補う目的として飲む場合は、緑黄色野菜だけでなく淡色野菜も含まれている青汁を選ぶとよいでしょう。
このように、それぞれの栄養価のメリットを理解したうえで、緑黄色野菜のみ使われている青汁か緑黄色野菜と単色野菜が使われている青汁どちらを選ぶか考えましょう。
青汁で使用される主な原料
青汁で使用される原料は主に、大麦若葉・ケール・明日葉・桑の葉・長命草・ユーグレナなどがあげられます。これらの原料はそれぞれ豊富な栄養を持っており、期待できる作用があります。
大麦若葉に含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | ビタミンB1・ビタミンC・ビタミンE・βカロテン・カルシウム・食物繊維・カルシウム・鉄・亜鉛・カリウム・SOD |
---|---|
期待できる作用 | 食物繊維が豊富なので便秘解消やダイエット効果が期待できます。デトックス効果・抗酸化作用など美容効果がえられます。 |
飲みやすさ | 抹茶のような風味で飲みやすいです |
ケールに含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | βカロテン・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・食物繊維・メラトニン・ルテイン・フラノボール配糖体 |
---|---|
期待できる作用 | トップクラスの抗酸化作用が期待されます。熟睡効果が期待できるメラトニンや、目を保護するはたらきのあるルテインが含まれています。またフラノボール配糖体は花粉症軽減効果が期待できます。またメラニンによる色素沈着抑制効果があるので美白を維持するはたらきもあります。 |
飲みやすさ | 少々えぐみがあるが、組み合わせによっては飲みやすくなります |
明日葉に含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | βカロテン・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・カルシウム・カリウム・鉄・食物繊維、カルコン |
---|---|
期待できる作用 | 明日葉特有のカルコンが動脈硬化・高血圧・糖尿病の予防の働きを持っています。ほかにも食物繊維による便秘解消効果、骨粗しょう症予防効果、むくみ解消、認知症を改善するなど期待されています。 |
飲みやすさ | 独特のにおいと苦みがあるが、組み合わせによっては飲みやすくなります |
桑の葉に含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | カルシウム・鉄分・カリウム・βカロテン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・食物繊維・鉄・カルシウム・1−デオキシノジマイシン(DNJ)・ギャバ |
---|---|
期待できる作用 | 糖質の吸収を抑制し、血糖値をコントロールすることにより糖尿病の予防や改善が期待できます。ほかに糖質をエネルギーに変え脳や筋肉を正常に働かせる作用があります。また、食物繊維により便秘解消効果があります。 |
飲みやすさ | お茶の代わりとして飲めるくらい飲みやすいです |
長命草に含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | ビタミン類・ポリフェノール・βカロテン・ミネラル・ルチン・クロロゲン酸・イソサミジン |
---|---|
期待できる作用 | ポリフェノールの効果により活性酵素を除去する抗酸化作用が期待されます。それにより美肌効果も期待されます。イソサミジンによる血流を改善する効果もあります。 |
飲みやすさ | 味があまりよくなく、苦みもあり飲みやすいとはいいがたいです。 |
ユーグレナに含まれる栄養と期待できる作用
主な栄養 | 必須アミノ酸・アディポネクチン・パラミン・ビタミン・ミネラル・パラミロン・乳酸菌 |
---|---|
期待できる作用 | 抗アレルギー作用により、アトピーや花粉症などを軽減させることができます。また、乳酸菌により腸内環境を整えるはたらきもあります。 |
飲みやすさ | 昔ながらの青汁のような青臭い後味が残るので、苦手な人は飲みにくいでしょう。 |
青汁の原料にはいろいろなものがありますが、やはり三大原料である「大麦若葉」「ケール」「明日葉」のいずれかが最低限主原料として含まれているものを選ぶとよいでしょう。
間違えのない青汁を選ぶためのポイント(まとめ)
青汁の種類でいいますと、飲みやすさや続けやすさの利点を考えると、やはり栄養価損失の少ないフリーズドライ製法の粉末青汁が一番だと言えます。
また、青汁3大原料である「大麦若葉」「ケール」「明日葉」のすべてが含まれているか、少なくともどれかが主原料として含まれていることが大切です。
また、原材料名を確認し、甘味料や合成添加物など余計なものが含まれていないかを確認することが大切です。
以上のことを考えて、ぜひあなたにぴったりの青汁を選んでください。
関連ページ