青汁に関するQ&A

ホントの青汁|トップページ > 青汁に関するQ&A

青汁に関するQ&A

青汁は実際に野菜の栄養を効率的に摂れるのでしょうか?健康維持の為に良いものなのかどうか教えてください。

植物の細胞は動物のように柔らかい細胞膜ではなく、硬い細胞壁で覆われています。細胞壁は人間の消化酵素では消化しにくい性質を持っているため、しっかり噛まないと細胞の中の栄養素を吸収することができません。青汁は一度細胞壁を粉砕することでしっかりと細胞内の栄養素が吸収されやすい状態になっているため健康維持に効果的でしょう。

青汁はどのくらいの期間飲み続ければ効果が出るのでしょうか。

青汁は短期的に効果のあるものではなく、飲み続けることで徐々に体調が改善されます。人間の細胞は皮膚がおよそ1か月、筋肉や肝臓はおよそ2か月、骨がおよそ3か月で新陳代謝されます。そのため最低1か月は飲み続けるようにしましょう。もちろんその後も継続することが重要です。

青汁は食べ合わせにより効果が落ちたり、逆効果になったりすることはないのでしょうか?

青汁に含まれているビタミンCは身体の免疫力を高めたり肌の調子を整えたりストレスにより生まれる活性酸素を無毒化したりする作用があります。生の人参やキュウリ、りんご、バナナにはビタミンCを分解してしまう酵素が含まれているため一緒に摂取すると効果が落ちてしまうでしょう。摂取するタイミングをずらすか、酵素は熱に弱いため一度加熱してから摂取するようにするとよいでしょう。

青汁を飲むことによって身体にはどのようないいことがあるのでしょうか。

青汁を飲むことによって普段の生活で不足しがちな野菜の栄養素を摂取することができます。野菜に豊富に含まれる栄養素の一例には以下のようなものがあります。

 

βカロテン:
βカロテンは体内でビタミンAに変化し髪や皮膚、粘膜の健康を維持する働きがあります。またβカロテン自体には強力な抗酸化作用があり、老化を抑えたり紫外線による肌へのダメージを軽減したりする働きをします。

 

ビタミンC:
ビタミンCは強い抗酸化作用を持つ必須ビタミンの一つです。体内の活性酸素による害を抑制し、シミやくすみを予防する働きをします。また体内でコラーゲンを合成する際にも必要になるためハリのある肌を維持するのに重要です。

 

食物繊維:
食物繊維は人間の消化酵素では消化しづらい栄養素です。腸で余計な脂質を吸着し体外で排出する作用があるためダイエットや生活習慣病の予防に効果が期待できます。また腸内に生息する善玉菌のエサともなるため、腸内環境の改善効果も期待できます。便通を促す作用もあるため便秘の解消にもつながるでしょう。

 

カリウム:
カリウムは体内でナトリウムと共同で働き、浸透圧を調整する働きをします。血圧を下げたりむくみを解消したりする作用が期待できるでしょう。現代社会ではナトリウムの摂取量に対してカリウムの摂取量が少ない傾向にあるため、意識して摂取したい栄養素です。

青汁はどのようなタイミングで飲めば、より栄養の吸収が高まるでしょうか?

青汁を摂取するタイミングは期待する効果によって異なります。

 

栄養摂取目的の場合:
青汁の栄養素の中には脂質がないと体内で十分に吸収できないものもあります。栄養摂取が目的の場合は食中や食後に飲むとよいでしょう。

 

ダイエット目的の場合:
青汁に豊富に含まれる食物繊維は腸内で余計な脂質を吸着して排出するためダイエットに効果的です。ダイエット目的で青汁を飲む場合は食前に飲むことで脂質の排出効果が期待できるでしょう。

 

便秘の解消の場合:
青汁を便秘解消目的で摂取する場合は夜、特に就寝前に飲むことがおすすめです。青汁に含まれている食物繊維が腸のぜん動運動(便を排出するための運動)を高め、翌朝の排便を促す作用があります。同時にヨーグルトや乳酸菌飲料などを摂取するとなお効果が高まるでしょう。

青汁といえばケールや大麦若葉、明日葉や桑の葉などが原料となりますが、どの素材の青汁が栄養価が高いのでしょうか。
青汁の素材となっているものはどれも栄養素が大変豊富なものです。栄養摂取を目的とする場合は特に気にする必要はないでしょう。代表的な素材の100gあたりの栄養素含有量は以下になります。

 

  ケール 大麦若葉 明日葉 桑の葉
ビタミンA 240μg 210μg 440μg 423μg
ビタミンE 2.4mg 1.1mg 2.6mg
ビタミンK 210μg 370μg 500μg
ビタミンB1 0.06mg 0.06mg 0.1mg 0.06mg
ビタミンB2 0.15mg 0.14mg 0.24mg 0.14mg
ナイアシン 0.9mg 0.4mg 1.4mg
ビタミンB6 0.16mg 0.05mg 0.16mg
葉酸 120μg 40μg 100μg
パントテン酸 0.31mg 0.19mg 0.92mg
ビオチン 4μg 0.8μg
ビタミンC 81mg 7mg 41mg 3.2mg
ナトリウム 9mg 60mg
カリウム 420mg 320mg 540mg 310mg
カルシウム 220mg 29mg 65mg 26mg
マグネシウム 44mg 16mg 26mg
リン 45mg 37mg 65mg
0.8mg 4.1mg 1mg 4.4mg
亜鉛 0.3mg 0.3mg 0.6mg
0.05mg 0.1mg 0.16mg
マンガン 0.55mg 0.4mg 1.05mg
ヨウ素 1μg
セレン 4μg
クロム 1μg 30μg
モリブデン 38μg
食物繊維 3.7g 4.1g 5.6g 5.2g

※ 大麦若葉、桑の葉は乾燥させたものを基準に生に含まれる栄養素を算出したためビタミンCなど一部ビタミンが少なくなっています。
※ −は含まれていないのではなくデータなし

野菜ジュースと青汁との大きな違いは何ですか?

野菜ジュースと青汁の大きな違いは以下になります。

 

・カロリー
野菜ジュースの場合、原料にトマトや人参が使用されることが多く青汁と比較してカロリーが多くなることが多いです。野菜ジュースの場合は紙パックの200mlものの場合、おおよそ70kcal前後のことが多いですが青汁の場合は水に溶かして飲むものの場合10kcal前後のものが多いようです。

 

・食物繊維の含有量
野菜ジュースの場合はのど越しや飲み口の良さのため繊維質を除去していることが多いです。そのため食物繊維の含有量が青汁と比べて少なくなっている場合があります。

 

・栄養素の減少
野菜ジュースは加熱処理を行い運搬をしやすくしたうえで、再度水分を加え製品化する濃縮還元製法で作られたものが多いです。その際にビタミンCをはじめ熱に弱い栄養素が壊れるため、栄養素が減少してしまいます。一方で青汁の場合はフリーズドライやスプレードライ、低温乾燥をしたものは栄養素の減少が少なくて済むという特徴があります。

目次 ≪非表示≫≪表示≫

    管理栄養士が教えるホントの青汁の選び方

    page top