シュウ酸とは
シュウ酸とは葉物野菜などに多く含まれている物質です。少しピリっとしたえぐみのある味が特徴です。シュウ酸は体内に取り入れられても腸の中でカルシウムと結合し体外へ排出されます。
しかし、シュウ酸を多く摂取してしまうと、カルシウムと結合しきれなかったシュウ酸が腎臓へと移動してしまいます。腎臓へ移動したシュウ酸は尿の中でカルシウムと結合してしまい「結石」となります。
この「結石」が詰まってしまう激痛を伴うといわれています。尿路で詰まると尿路結石になり、つまらなくても尿路を狭めてしまい、残尿感などに悩まされるようになります。尿路以外にも腎臓・膀胱・尿道にできやすく40代の男性、閉経後の女性に多くみられます。
また、尿路結石が起きる人は動脈硬化など生活習慣病にかかりやすいともいわれています。
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青汁にもシュウ酸は含まれている
青汁は葉物野菜を使用しているため、シュウ酸が含まれています。しかし、シュウ酸は青汁だけでなく日頃から口にする多くの食品に含まれています。ですから、青汁に含まれるシュウ酸だけを気にする必要はありません。
過剰摂取にならないようパッケージに記載されている分量を守り、その他の食生活で気を付けていれば結石になることはほとんどありません。
シュウ酸が気になる方はケール含有青汁を選ぶと良い
シュウ酸が気になる方は「ケール」が主原料となっている青汁を選ぶとよいでしょう。
シュウ酸が多いといわれているほうれん草には970mgものシュウ酸が含まれています。それに比べてケールは20mgととても少なめです。
ほうれん草以外にも、緑茶・モロヘイヤ・ブロッコリーなどが多く含まれているといわれています。青汁を選ぶ際はこれらのものが使われていないかをチェックしましょう。
普通の量を摂取するなら全く問題ないですが、どうしてもシュウ酸が気になる方は多めの水で飲むことをおすすめします。
水分が多くなるとその分尿量が増えシュウ酸の濃度が薄くなり、体外へ排出されやすくなります。青汁を多めの水で飲むだけでなく普段から水分を意識して摂るとよいでしょう。
もう一つおすすめなのが牛乳で割る飲み方です。カルシウムが不足していると腸内でカルシウムと結合できないシュウ酸が増えてしまいます。結合できないシュウ酸が腎臓へいき、結石の原因となります。こうならないためにも腸内で十分に結合できるようカルシウムを多く含む牛乳と飲むことをおすすめします。
シュウ酸を予防するためにすべきこと
目安として一日に2リットル摂取しましょう。水分を多く摂取すると、その分尿の量も増えます。尿の量が増えると、体内のシュウ酸の濃度を薄く保つことができます。また、増えた尿と共にシュウ酸が排出されていきます。水ばかりたくさん飲むことが難しい人には、シュウ酸がほとんど含まれていない麦茶やほうじ茶がおすすめです。
カリウムには、尿の中でシュウ酸とカルシウムが結合できない状態に保つはたらきがあります。そのためカリウムを多く含む青汁を飲んだり、野菜や海藻を中心とした食事を心がけるとよいでしょう。野菜や海藻にはカリウムが多く含まれています。もちろんいくら良いからといっても、カリウムの過剰摂取には気を付けましょう。
カリウムを摂取するために野菜を中心とした食事を心がけましょうと書きましたが、もちろんシュウ酸を多く含む野菜は控えましょう。ほうれん草・ブロッコリー・たけのこ・レタス・さつまいもなどです。シュウ酸を多く含む野菜のほかにもコーヒーや紅茶・ビールなども控えましょう。
シュウ酸はカルシウムと一緒に摂取することにより、腸内でシュウ酸カルシウムとなり体外へ排出されやすくなります。青汁なら牛乳で割って飲む、それ以外の食事なら牛乳やヨーグルトと共に食べることをおすすめします。
シュウ酸は水に弱い性質があります。シュウ酸が多く含まれているほうれん草も茹でることによりシュウ酸が溶け出します。注意する点は茹でる時に塩を入れないということです。緑色の野菜などを茹でる時に、色を良くするために塩を入れて茹でることが多いと思いますが、塩を入れることにより塩がシュウ酸と結びつき流れ出なくなってしまいます。シュウ酸減らす目的で茹でる場合は、何も入れていないお湯で茹でるようにしましょう。
シュウ酸が多いと言われている紅茶やコーヒーもストレートではなくミルクを入れて飲むことで紅茶として飲む量が減るのでおすすめです。
まとめ
シュウ酸は青汁だけではなく、その他多くの食品に含まれているものです。青汁を普通に摂取しているだけで結石ができる心配はありません。 |
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