青汁でダイエットの最大のメリットは腸内環境の改善
青汁でダイエットをする最大のメリットは「飲むだけでよい」点です。青汁さえ手元にあれば誰にでも実践できるダイエット法なのです。また、ただ単にダイエットとしてだけでなく、健康や美容にも効果が期待できます。
青汁には緑の野菜に含まれるビタミンやミネラルはもちろん、食物繊維が豊富に含まれています。この食物繊維がポイントなのです。食物繊維のはたらきにより腸内環境が整えられます。腸内環境が良いと悪い物質を体内に溜め込まず、常にデトックスされたきれいな状態でいられます。
また、最近の研究で腸内フローラという物質がダイエットに効果的だということがわかっています。腸内フローラとは、腸内に存在する細菌のグループのことをさします。これらの腸内フローラは食事習慣や生活習慣、人種や年齢などにより異なり、1人1人違うものであるといわれています。
この腸内フローラがよい状態であるためには、短鎖脂肪酸という物質が腸内にたくさんなければなりません。この短鎖脂肪酸が少ない状態だと、「太りやすい」と言われています。短鎖脂肪酸は腸内細菌によって作り出されます。その腸内細菌の餌となるのが食物繊維です。
青汁は食物繊維を豊富に摂取できることから、腸内細菌がどんどん短鎖脂肪酸を作り出し、腸内フローラが良い状態を保つことができるのです。
その結果「太りにくい」体を手に入れることができるため、青汁ダイエットがおすすめなのです。
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青汁ダイエットには明日葉が主成分の青汁が良い
青汁でダイエットするためには、明日葉を原料とした青汁が良いです。
明日葉には、ビタミンやミネラルが豊富なのはもちろんのこと、明日葉からしかとれない「カルコン」という物質が含まれています。
カルコンは脂肪燃焼や血糖値の下げる働きのあるアディポネクチンという物質の生産が促進されるため、カルコンがダイエットに非常に効果的だと言われてます。
【アディポネクチンの主な働き】
1.脂肪や骨格筋へ糖を取り込み、血糖値を下げる
2.骨格筋や肝臓を活性化し、脂肪燃焼を高める
3.血管を拡張することにより、血圧を下げる
4.動脈硬化の進行を予防するよう血管にはたらきかける
このような働きが期待できることから、明日葉に含まれるカルコンは、メタボリックシンドロームなど生活習慣病の予防に大変重要な物質であると考えられています。
ケールや大麦若葉も含まれていると尚良い
明日葉以外に配合されているとよい成分は、青汁の代表的な成分であるケールや大麦若葉、桑の実などです。これらは明日葉と同じようにビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。ビタミンやミネラル、食物繊維はダイエットとして必要なだけでなく、美容にも必要な栄養素です。せっかくダイエットが成功してもお肌がガサガサ…なんてことのないように注意しましょう。
青汁ダイエットのやり方は食前や運動前に飲むだけ
青汁ダイエットを始めようと思ったけど、実際どのように飲んでいけばいいのか、『ダイエットのやり方』に悩む方が多いと思います。
実は青汁ダイエットはとても簡単で、飲むだけでいいのです。
食前に飲むと脂肪がつきにくくなる
飲むだけと言っても飲むタイミングが重要です。一番おすすめするのは「食事の前に飲む」方法です。
食事の前に飲むと、まず単純に青汁を飲んだ分だけ、お腹が膨れた状態で食事を始めることになります。そのおかげで満腹中枢への刺激が早く伝わり、食べ過ぎを防ぐことができます。
また、炭水化物より先に野菜の栄養を取り込むことにより、血糖値がなだらかに上がるようになります。そのためインスリンの分泌が抑えられ、血糖が脂肪に変わりにくくなり、脂肪がつきにくくなるということも期待できます。
運動前に飲むとより脂肪が燃焼しやすくなる
他に「運動前やお出かけ前に飲む」方法もあります。これは青汁の「脂肪燃焼」効果を期待したものです。青汁に多く含まれているビタミンBに脂肪燃焼効果があります。ただ青汁を飲むだけでなく、運動前やお出かけ前など、意識的に動く前に飲むことによりさらに脂肪燃焼効果をあげることができるのです。日常的に運動をする人や、通学や通勤時間の長い人におすすめの方法です。
最低1カ月は飲み続けると良い
また、青汁は薬ではないので1回飲めば効果が出るものではありません。飲んでみたけど効果がないからやめてしまうのはもったいないです。少々時間がかかりますが、体内に青汁の栄養素が十分に満たされるまでは最低でも1ヶ月程度かかります。1ヶ月飲み続けることによりやっとスタートラインについたことになります。
効果が出ないからとすぐにやめてしまわず、また効果が出たからといってやめるのではなく、最低でも1ヶ月、理想では習慣化して青汁を飲み続けてもらえたらと思います。
青汁の味に飽きない為にも色んなレシピにチャレンジすること
青汁を飲み続けるには、バリエーションも必要になります。青汁だけをずっと飲み続けるのは飽きてしまい、だんだんと飲みたくなくなるかもしれません。
青汁を飲む多くの人は青汁だけでなくいろいろなものに混ぜて飲んでいます。単純に飲みやすくするためだけでなく、青汁と共に摂取するとよい栄養素を含むものを混ぜることにより、ダイエットの相乗効果が期待できます。ここではそのおすすめの組み合わせを紹介いたします。
青汁+ヨーグルト |
ヨーグルトのずっしりとした触感が満腹感を得やすく、またヨーグルトに含まれる善玉菌が青汁に加えて腸内環境を良くするため相乗効果が期待されます。(朝食前がおすすめ) |
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青汁+お味噌汁 |
お味噌汁にもたくさんの野菜を入れ、さらに青汁を溶かすことによりお味噌汁だけではとりきれないビタミンやミネラル・食物繊維を摂取することができます。塩分も含まれるため、朝出かけるまえなど動く前に摂取することで汗による塩分喪失を防ぐことができます。(朝食に加えるのがおすすめ) |
青汁+豆乳+きなこ+ごま |
牛乳と比べてとろみのある豆乳は満腹感が得られやすいです。また、豆乳やきなこに含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きがあるので美容効果が期待されます。ダイエットとして、というよりもダイエットをして疲れた体に栄養を補給するイメージです。(朝食前がおすすめ) |
青汁+グレープフルーツジュース |
青汁だけで飲むとどうしても口の中がすっきりとはしません。グレープフルーツジュースと合わせることにより青臭さが減少され、柑橘系のすっきりとした後味になるので飲んですぐ運動しても違和感がありません。グレープフルーツジュースにはビタミンCが豊富に含まれているので、ダイエット中不足しがちなビタミンCを補い、お肌の代謝などをよくすることができます。(運動前がおすすめ) |
3食のご飯を青汁に置き換えることはやってはいけない
いくら早くダイエット効果を感じたいからといって3食の食事を青汁に置き換える「置き換えダイエット」はおすすめできません。
青汁だけで食事をすませるとたしかにカロリーが低く痩せることができると思いがちです。しかし、青汁には人間の体に必要なたんぱく質や炭水化物が十分に含まれていません。特にたんぱく質は重要な栄養素で、たんぱく質が少なくなると体内の筋肉からたんぱく質を奪ってしまいます。
この状態が続くとどんどん筋肉が少なくなり、エネルギーを燃やす基本である「代謝」が悪くなってしまいます。代謝が悪くなると同じものを食べても太りやすくなり、同じ運動をしても痩せにくくなってしまいます。基本は毎日の食事であることを忘れずに、そこで足りないビタミンやミネラル・食物繊維などを青汁から補給するイメージを忘れないようにしてください。
青汁ダイエットを行うことで期待できるメリット
青汁は薬ではないので、1日飲んですぐに効果が出るものではありません。じっくりと飲み続け体の中の環境を徐々に変えていく作用が期待できます。
青汁ダイエットをすることでのメリットを下記に挙げていきます。
じっくりと効果を出す青汁ダイエットは急に痩せるダイエットと違い体が慣れた状態なのでリバウンドしにくくなります。急に痩せてしまうと体は危機を感じ、元に戻そうとするはたらきがでます。これがリバウンドなのです。じっくりと飲み続けることにより体も順応しているので、リバウンドすることがほとんどありません。
ただやみくもに食事制限をするようなダイエットと違い、体の中の栄養を十分に摂りながら痩せていく青汁ダイエットは、美容効果も抜群です。せっかく痩せても髪の毛がぱさぱさだったり、肌が汚かったりすると残念ですよね。しかし青汁によって美容に必要なビタミンやミネラルなどをしっかりととれるので、ただ痩せるだけでなくキレイになることができます。
食べないダイエットだと便秘になりやすいと言われています。便秘は体内に悪性物質を溜め込んでしまうため、体に悪いと言われています。青汁ダイエットは青汁に含まれている食物繊維のおかげでもともと便秘気味だった人も便秘が解消されるといいます。便秘が解消されると腸内環境が整い、さらに痩せやすい体につながります。
- 参考記事
- 便秘解消の為の青汁選びと食物繊維の話
青汁ダイエットを行ってはいけない人
メリットの多い青汁ダイエットですが、行ってはいけない人もいるので注意が必要です。
腎臓疾患のある人
ワーファリンを飲んでいる人
腎臓疾患のある人はカリウムをうまく体外に排出できないため、カリウムの摂取を制限されます。普段の食事にプラスして青汁を飲んでしまうとその制限を大幅に超えてしまいます。制限の内容など詳しくわからない方は、決して自己判断せずに青汁を飲む前に主治医に相談することをおすすめします。
またワーファリンという抗凝固剤を飲んでいる人も注意が必要です。抗凝固剤とは、血液が固まらないようにする薬です。青汁にはこの薬の性質と逆の性質をもつビタミンKが豊富に含まれています。そのため、青汁を飲んでしまうと抗凝固剤の効果が薄れてしまいます。こちらも青汁を飲む前に主治医に相談することをおすすめします。
まとめ
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